- 2010-02-19 (金)
- 6_コラム
日本ではまだまだ当分先だとは思われますが、アメリカではそろそろFRBが非常事態からの出口戦略を模索しているのでないか等の見方が増えているようです。FRBが現在の超緩和的な金融調節を通常時に戻す場合、一気に行うとかなりの金利上昇が見込まれるのではないかと思います。今日は、日本の株価と金利の動きにどのような関係があるのか、あるいは無いのか探ってみましょう。
まずは、3ヶ月LIBORとTOPIXの推移です。
(グラフ1)
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これを見ただけではなんだかあまり良く分からないですね。では、散布図にして相関を見てみましょう。
(グラフ2)
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金利が上がると株価があがるという相関になっていますね。しかも相関係数も0.65程度になりますから、かなり強い正の相関があるわけですね。でも金利上昇は株価の上昇要因というのはちょっと常識の逆かなという感じもしますが、金利が上がる時は景気が良い時と言う意味では至極真っ当な感じもします。
では、日々の値動きではどんな感じになるのか測ってみましょう。
(グラフ3)
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これですと、全く相関がないという結果になってしまいました。日々の金利の動きと株価の動きには全く相関が無いと言うことになります。
では、もう一度、グラフ1を良く見てください。金利の動きが株価の動きを後追いしているように見えませんか?ということで、金利を1年前にずらして見ます。
(グラフ4)
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これだと、金利の動きと株価の動きはほぼ重なっているように見えます。これも散布図で表わしてみましょう。
(グラフ5)
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なんと決定係数0.65、相関係数にすると0.80という非常に高い数字で、かなり高い相関があるようですね。
ここからはおまけです。92年以降は株価も金利も動かなくなっているので、その部分を拡大してみます。
(グラフ6)
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2000年前半がゼロ金利で張り付いてしまっているので、量的緩和のサイズを金利に換算して表示してみましょう。日本銀行のバランス・シートが100兆円を超える部分を5兆円あたり10bpの緩和としてグラフを作成してみました。
(グラフ7)
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するとまあまあ同じように動いている感じが出ているのかな。
結局、日本の場合、株価の方が景気の予見性が高いようです。まず株価が景気を先取りする形で動き、そして実体経済が株価の予見した通りにうごき、その動きを確認したあとで日本銀行が金利等のオペレーションに反映させるというプロセスを辿っているのではないかと思います。したがって、金利水準から株価を推定すると言うことは、現状の日銀の姿勢が続く限り、かなり難しいのではないでしょうか。むしろ、株価から金利を予想した方が簡単なようですね。
螺良 靖
マネックスグループ CRM(Chief Risk Manager)
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